相続人が相続放棄をした場合、相続財産についてほったらかしにしてもよいのでしょうか?

相続財産について相続人が相続放棄をしたとしても後々どんな問題が生じるかわかりません。そこで法律上は、放棄をしたことによって次に相続人となる人が財産管理をするようになるまで相続財産を管理しなければならないと定めています。

第940条1項
相続の放棄をした者は、その放棄によって相続人となった者が相続財産の管理を始めることができるまで、自己の財産におけるのと同一の注意をもって、その財産の管理を継続しなければならない。

相続人全員が相続放棄をした場合はどうなる?

 

相続人全員が相続放棄をして、相続人として誰も相続財産を管理する人がいなくなった場合、相続財産は法人となります。

そして利害関係人が請求することにより、相続財産管理人が付き、相続財産を管理します。

利害関係人というと、なんだか分かりにくいですが、最後に相続財産を放棄した人が請求をする場合が多いようです。

第九百五十一条
相続人のあることが明らかでないときは、相続財産は、法人とする。 

第九百五十二条
前条の場合には、家庭裁判所は、利害関係人又は検察官の請求によって、相続財産の管理人を選任しなければならない。

遺産の処分は誰が取り仕切るの?

相続財産管理人がつくと、相続人(だった人)は相続財産の管理をする必要はなくなります。

しかし、相続放棄をするまでの期間は、たとえ面倒でも相続人は自分の財産に対するのと同程度の注意を払いながら相続財産を管理する必要があります。

また、後述するように、相続財産を勝手に自分で使ったりしてしまうと、相続放棄をしていても相続の効果が発生してしまい、相続放棄はできなくなるので注意が必要です。

 

この記事のまとめ

いかがでしたか?

相続放棄をしたとしても相続財産の管理義務を負っていることを忘れてはいけません。きちんと手続きを行っても、すぐに解放されるわけではないことには十分に注意しましょう。

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