全国の信用金庫で、相続や生前贈与を円滑に行うための新しいサービスが始まっている。これは、信用金庫を通じてお金のやり取りを行うことで、細かな手続きを省略し、スムーズに相続や生前贈与を進めるというものだ。今年1月に信金中央金庫が発表したのは、次の2つの信託商品。

 

・相続信託

資金を信用金庫に預ける際に受取人を指定しておくもの。顧客が亡くなると、煩雑な相続手続きをせずに受取人が遺産を受け取ることができる。

・暦年信託

顧客から預かった資金を、指定された受取人に支払うもの。信託のしくみを利用して贈与を代行する。

 

これらの信託商品は信金中央金庫が発売し、全国の信用金庫が代理店となってサービスを提供する。これまでの信託商品の多くは、多額の資金を預けて運用する富裕層向けのサービスだった。そのため中小の事業者をメイン顧客とする信用金庫では販売実績は多くなかった。しかし、高齢化や相続税の対象者拡大によって、中小の事業者の間でも相続に関するサービスのニーズが高まると見られることから、富裕層以外の顧客をターゲットとした信託商品が登場した。

執筆者: やさしい相続編集部